Kさんはホスピスで、ボランティアとして末期ガン患者のケアにあたりました。「死を受け入れているホスピスの患者さんには、体を自由に動かすこともできない方々が大勢います。しかし、足が動かなくなり、飲みこむ力がなくなっても、嗅覚は比較的最後まで残ります」アロマセラピーでガンが治るわけではありません。けれども、死が間近な患者やその家族、病院関係者が、無味乾燥な病院で過ごす時間を少しでも快適にする方法として、アロマセラピーはたいへん有効なのです。
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「残された時間はわずかしかないけれど、あなたに出会えて、こんなに素晴らしい贈り物をいただくなんてとっても幸せ。ありがとう」死期の迫った女性からの感謝の言葉にKさんは涙があふれ、「私のほうこそ、こんなに喜んでいただけてとてもうれしいです」と返事するのがやっとだったと振り返ります。スケジュールがどんなにハードになっても、Kさんはホスピスでのボランティアをやめるつもりはありません。